妖怪たちもすっかり暑さに慣れきった盆の頃。
守矢神社のお祭り――もとい、大宴会が始まった。
「せっかくのハレ事なのに、前評判落としてどうするんですか」
「私たちも山に住みたいのだけど――」
――射命丸文は悩んでいた。
「あんたを助ける義理はないわね」
平成二十二年御射宮司祭 諏39スペース「なめにげ屋」
タイトル: 「山穣詼宮」
仕様: A6版120P(カバー付)
頒布価格: 1000円
本文:
なめにげ
イラスト:cielo
(
狐の皮算用
)
――こうやって神様と一緒に呑んで遊ぶことは、宮の利益でもあるのだ。